注目新薬と市場展望
筋活性化剤は健康寿命に朗報となる?
第17回
UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史
2017年12月15日号
アステラス製薬は米バイオベンチャーのサイトキネティクスと13年に提携し、その後提携を拡大した。主要な開発パイプラインは速筋トロポニン活性化剤「CK2127107」で、現在4つの適応で臨床試験が進められている。アステラスが推進する外部連携の中でも興味深いプログラムだ。 サイトキネティクスはさまざまな疾患に対する筋活性化剤を開発している。我われは筋肉をターゲットとするアステラスのアプローチは極めて合理的であると考える。というのも、「オプジーボ」などの成功により、がんが慢性疾患化することで物理的な寿命が伸びるなか、筋肉は健康寿命に大きく関係するからだ。寝たきりが高齢者のQOLに対し絶大な影響を与え得ることは容易に想像できる。CK2127107がフレイル(高齢者の虚弱)でも有効性を示すことができれば、潜在的な市場はかなり大きい。アステラスの着眼...
アステラス製薬は米バイオベンチャーのサイトキネティクスと13年に提携し、その後提携を拡大した。主要な開発パイプラインは速筋トロポニン活性化剤「CK2127107」で、現在4つの適応で臨床試験が進められている。アステラスが推進する外部連携の中でも興味深いプログラムだ。 サイトキネティクスはさまざまな疾患に対する筋活性化剤を開発している。我われは筋肉をターゲットとするアステラスのアプローチは極めて合理的であると考える。というのも、「オプジーボ」などの成功により、がんが慢性疾患化することで物理的な寿命が伸びるなか、筋肉は健康寿命に大きく関係するからだ。寝たきりが高齢者のQOLに対し絶大な影響を与え得ることは容易に想像できる。CK2127107がフレイル(高齢者の虚弱)でも有効性を示すことができれば、潜在的な市場はかなり大きい。アステラスの着眼点は
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