医薬経済気象台
企業倫理の徹底が課題
―驚くほど相次いだ不祥事―
2017年12月15日号
今年も残すところ半月となった。本来なら来年の経済の行方を語るところだが、これは元旦号の次号に譲る。今回は今年の産業界のさまざまな事象のなかで、将来に向けて懸念される問題のひとつとして、企業の不祥事を取り上げたい。 不祥事は一部の企業のことで、企業が個々に対応しているから、影響を過大視する必要はないという見方が少なくない。果たしてそうだろうか。 財界総本山の経団連は、02年10月に「企業行動憲章」を改定した際に、毎年10月を「企業倫理月間」として、会員企業の自発的かつ継続的な企業倫理の確立を支援していくことにした。これに基づいて、毎年9月下旬には「企業倫理徹底のお願い」と題する文書を会員企業に配布している。 しかし、企業の不祥事の発覚が相次いでいる。代表的事例としては、製造業トップの自動車業界の不正が跡を絶たないことだ。昨年は三菱自動車や日産...
今年も残すところ半月となった。本来なら来年の経済の行方を語るところだが、これは元旦号の次号に譲る。今回は今年の産業界のさまざまな事象のなかで、将来に向けて懸念される問題のひとつとして、企業の不祥事を取り上げたい。 不祥事は一部の企業のことで、企業が個々に対応しているから、影響を過大視する必要はないという見方が少なくない。果たしてそうだろうか。 財界総本山の経団連は、02年10月に「企業行動憲章」を改定した際に、毎年10月を「企業倫理月間」として、会員企業の自発的かつ継続的な企業倫理の確立を支援していくことにした。これに基づいて、毎年9月下旬には「企業倫理徹底のお願い」と題する文書を会員企業に配布している。 しかし、企業の不祥事の発覚が相次いでいる。代表的事例としては、製造業トップの自動車業界の不正が跡を絶たないことだ。昨年は三菱自動車や日産自動
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