医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

企業力を発揮できる段階に

―田辺三菱製薬、負の遺産処理終了―

2017年12月15日号

 田辺三菱製薬は田辺製薬を存続会社として07年10月、三菱化学(現三菱ケミカル)の子会社三菱ウェルファーマと合併して誕生、今年で10周年を迎えた。三菱ケミカルホールディングスの連結対象だ。「スモンと薬害エイズの合併」と陰口を叩かれたこともあるが、着実に薬害の負の遺産を解消、新たなステップを刻む段階に入っている。 三菱ウェルファーマは01年10月に三菱東京製薬とウェルファイドが合併してできた会社で、三菱東京製薬は99年10月に東京田辺製薬と三菱化学の医薬品事業を統合した会社だ。ウェルファイドは薬害エイズ事件を起こして苦境にあったミドリ十字を98年4月に吉富製薬が合併、00年4月に社名変更した会社である。現在の田辺三菱製薬は98年から07年の9年の間に5社が時間差を置いて合体してできた会社ということになる。 中核は旧田辺製薬だが、その創業は江戸時代の1678年、...  田辺三菱製薬は田辺製薬を存続会社として07年10月、三菱化学(現三菱ケミカル)の子会社三菱ウェルファーマと合併して誕生、今年で10周年を迎えた。三菱ケミカルホールディングスの連結対象だ。「スモンと薬害エイズの合併」と陰口を叩かれたこともあるが、着実に薬害の負の遺産を解消、新たなステップを刻む段階に入っている。 三菱ウェルファーマは01年10月に三菱東京製薬とウェルファイドが合併してできた会社で、三菱東京製薬は99年10月に東京田辺製薬と三菱化学の医薬品事業を統合した会社だ。ウェルファイドは薬害エイズ事件を起こして苦境にあったミドリ十字を98年4月に吉富製薬が合併、00年4月に社名変更した会社である。現在の田辺三菱製薬は98年から07年の9年の間に5社が時間差を置いて合体してできた会社ということになる。 中核は旧田辺製薬だが、その創業は江戸時代の1678年、武田

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