医薬経済オンライン

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平時医療の破錠に備える~電光石火こそ最良の有事医療~

殺傷力を増す銃弾の技術について

第42回

愛知医科大学 非常勤講師 照井資規

2017年12月15日号

 今回も前回12月1日号に引き続き、銃弾について、その多機能化、経済的理由、射撃方法の変化からその本質を探りたい。 口径の小さな弾薬のほうが材料費が安く済むことから、経済的で、数多く揃えることができると考えられがちだ。しかし、今日の弾薬とは精密な工業製品であるため、小さくつくり込むには技術料が上乗せされる。だから、小さな弾薬をつくろうとすればするほど高価になる。 技術料を安く済ませるためには大量生産することが効果的だ。その面では、7.62ミリ弾は狩猟用としても競技用としても広く使われる口径で、軍のみならず、民間にも大きな市場があり、これは日本でも同様である。 国内で広く流通している弾薬なら、戦争のための備蓄弾薬数を減らすことが可能。いざ、戦争になり弾薬が払底状態に陥ってしまっても、民間市場の弾薬を掻き集めて戦い続けられる利点もある。 こうした...  今回も前回12月1日号に引き続き、銃弾について、その多機能化、経済的理由、射撃方法の変化からその本質を探りたい。 口径の小さな弾薬のほうが材料費が安く済むことから、経済的で、数多く揃えることができると考えられがちだ。しかし、今日の弾薬とは精密な工業製品であるため、小さくつくり込むには技術料が上乗せされる。だから、小さな弾薬をつくろうとすればするほど高価になる。 技術料を安く済ませるためには大量生産することが効果的だ。その面では、7.62ミリ弾は狩猟用としても競技用としても広く使われる口径で、軍のみならず、民間にも大きな市場があり、これは日本でも同様である。 国内で広く流通している弾薬なら、戦争のための備蓄弾薬数を減らすことが可能。いざ、戦争になり弾薬が払底状態に陥ってしまっても、民間市場の弾薬を掻き集めて戦い続けられる利点もある。 こうしたこ

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