HOLMES & VACCINE
新規抗がん剤開発の行方
第7回 ~中外製薬の底力~
コイツ・ドナン
2017年12月15日号
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、製薬企業による抗がん剤の開発動向に関して、英国で新たな推理を始めた。ドイツから来たワクチン博士の先輩で抗体医薬のスペシャリストであるマブ博士も会話に加わっている。久しぶりに顔を合わせた3人は、さっそく大腸がんを軸にして、がん治療の話を始めた。ヤクルト本社は近年は後発品の侵食もあって苦戦している。だが、ホームズは大腸がんの術後の再発防止化学療法に関しては、併用療法で後発品が用いられるケースが増えてきたと指摘。ヤクルトも後発品を出して、主力品の落ち込みを緩和しているという。一方で、後発品の抗がん剤の競争は熾烈になると見通した。ただし、再編は一筋縄ではいかず、戦略が必要と指摘する。大腸がん領域の話は奥が深いと、ワクチン博士は思った。 私は抗がん剤市場、今のところは大腸がんに絞った話だが、...
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、製薬企業による抗がん剤の開発動向に関して、英国で新たな推理を始めた。ドイツから来たワクチン博士の先輩で抗体医薬のスペシャリストであるマブ博士も会話に加わっている。久しぶりに顔を合わせた3人は、さっそく大腸がんを軸にして、がん治療の話を始めた。ヤクルト本社は近年は後発品の侵食もあって苦戦している。だが、ホームズは大腸がんの術後の再発防止化学療法に関しては、併用療法で後発品が用いられるケースが増えてきたと指摘。ヤクルトも後発品を出して、主力品の落ち込みを緩和しているという。一方で、後発品の抗がん剤の競争は熾烈になると見通した。ただし、再編は一筋縄ではいかず、戦略が必要と指摘する。大腸がん領域の話は奥が深いと、ワクチン博士は思った。 私は抗がん剤市場、今のところは大腸がんに絞った話だが、一時
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