医薬経済オンライン

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社長退任で株価低迷するタカラトミー

V字回復果たした外国人社長の経営手腕とは

2017年12月15日号

 理想的には、生まれや国籍を殊更に取り上げて論じるムラ的発想を、卒業すべき時期であることは承知のうえで、今回クローズアップするのは国内玩具メーカー2位のタカラトミーである。15年6月に“青い目のプロ社長”として就任後、同社の業績を2年余りでV字回復させたハロルド・ジョージ・メイ社長が、12月末日をもって退任することになった。「改革の道筋をつけ、自分の役割が達成できた」というのがその理由という。 さまざまな理由を並べては権力の座にしがみ付き、その後も、相談役や顧問と称して会社に居座ろうとする経営者が決して珍しくはないなかで、爽やかとも言える身の引き方だ。このメイ氏の姿は、「鬼が通る」とまで恐れられたリストラを社長在任中に断行し、会長を短期間務めた後は一切の役職に就かず、「会社を離れ、一株主に戻る」と宣言したうえでシンガポールに隠遁した武田薬品の...  理想的には、生まれや国籍を殊更に取り上げて論じるムラ的発想を、卒業すべき時期であることは承知のうえで、今回クローズアップするのは国内玩具メーカー2位のタカラトミーである。15年6月に“青い目のプロ社長”として就任後、同社の業績を2年余りでV字回復させたハロルド・ジョージ・メイ社長が、12月末日をもって退任することになった。「改革の道筋をつけ、自分の役割が達成できた」というのがその理由という。 さまざまな理由を並べては権力の座にしがみ付き、その後も、相談役や顧問と称して会社に居座ろうとする経営者が決して珍しくはないなかで、爽やかとも言える身の引き方だ。このメイ氏の姿は、「鬼が通る」とまで恐れられたリストラを社長在任中に断行し、会長を短期間務めた後は一切の役職に就かず、「会社を離れ、一株主に戻る」と宣言したうえでシンガポールに隠遁した武田薬品の武田

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