医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

グローバル化に本腰のアジアと日本の「落差」

第6回

大阪大学大学院医学系研究科 統合保健看護科学分野准教授 公益財団法人浅香山病院臨床研修特任部長 山川みやえ

2018年1月1日号

 この原稿を夜景の見える香港島のホテルの一室で書いている。海外出張はほかの看護教員よりは比較的多いかもしれない。 以前、新幹線でお馴染みの『ウェッジ』の中吊り広告で「国立大学の成れの果て」という見出しを見た。当事者としては、まぁそうだろうなと妙に納得していた。 国立大は、予算は減らされるが、業績は上げるようにと「無理難題」を突き付けられている。そのため、研究費の獲得や産学連携、国際交流活動の推進を奨励されている。なかでもグローバル化の波に乗った海外の大学との学部間協定の締結などといった国際交流はマストな事業なのである。私の大学も当然のごとく、波に乗っている。今回香港にいるのは香港大学の看護学部と学部間協定を結ぶことになり、the 7th International Nursing Forumに招待されたからである。この香港大看護学部は実に36校と学部間協定を結んでおり、非常...  この原稿を夜景の見える香港島のホテルの一室で書いている。海外出張はほかの看護教員よりは比較的多いかもしれない。 以前、新幹線でお馴染みの『ウェッジ』の中吊り広告で「国立大学の成れの果て」という見出しを見た。当事者としては、まぁそうだろうなと妙に納得していた。 国立大は、予算は減らされるが、業績は上げるようにと「無理難題」を突き付けられている。そのため、研究費の獲得や産学連携、国際交流活動の推進を奨励されている。なかでもグローバル化の波に乗った海外の大学との学部間協定の締結などといった国際交流はマストな事業なのである。私の大学も当然のごとく、波に乗っている。今回香港にいるのは香港大学の看護学部と学部間協定を結ぶことになり、the 7th International Nursing Forumに招待されたからである。この香港大看護学部は実に36校と学部間協定を結んでおり、非常に

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence