医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

ブレなき経営が高成長実現

―参天製薬、眼科領域で世界大手に―

2018年1月1日号

 参天製薬は、18年に創業128年目を迎える。戦前までは風邪薬を軸にしていたが、戦後は一貫して眼科領域を主力に展開、スペシャリティファーマの代表として存在感を高めてきた。社名は儒教の経典四書の中庸からとり、基本理念を「天機に参与する」としている。意味は専門分野に努力を傾注し、社会に寄与するということ。この専門分野が「目」である。 眼科領域でも緑内障、ドライアイ、網膜疾患を中心とした医療用製品の開発に経営資源を集中的に投入し、製品ラインアップの充実を実現した。製品力の充実と並行してグローバル市場での展開も進めてきた。その結果、新薬開発型の製薬企業として、合併企業を除けば、断トツの成長を誇るまでに至った。 参天が売上高を1000億円台に乗せたのは、06~10年度中期経営計画の初年度にあたる06年度。スタート直前の05年度の売上高は984億円だった。06...  参天製薬は、18年に創業128年目を迎える。戦前までは風邪薬を軸にしていたが、戦後は一貫して眼科領域を主力に展開、スペシャリティファーマの代表として存在感を高めてきた。社名は儒教の経典四書の中庸からとり、基本理念を「天機に参与する」としている。意味は専門分野に努力を傾注し、社会に寄与するということ。この専門分野が「目」である。 眼科領域でも緑内障、ドライアイ、網膜疾患を中心とした医療用製品の開発に経営資源を集中的に投入し、製品ラインアップの充実を実現した。製品力の充実と並行してグローバル市場での展開も進めてきた。その結果、新薬開発型の製薬企業として、合併企業を除けば、断トツの成長を誇るまでに至った。 参天が売上高を1000億円台に乗せたのは、06~10年度中期経営計画の初年度にあたる06年度。スタート直前の05年度の売上高は984億円だった。06~10

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