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医政羅針盤

「新しい経済政策パッケージ」を巡る課題

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2018年1月1日号

 17年12月8日、「人づくり革命」と「生産性革命」を「車の両輪」に位置付けた「新しい経済政策パッケージ」が閣議決定された。今回の「パッケージ」では、少子高齢化という「最大の壁」に対応することが「持続的な経済成長を成し遂げるための鍵」とされ、その課題を克服するために、「人づくり革命」と「生産性革命」を通じて「成長と分配の好循環を強化」することがめざされている。 17年10月の衆院選の理由になった幼児教育無償化など、新たな政策も打ち出されているが、「一億総活躍社会」や「名目GDP600兆円の実現」など、これまで安倍政権が掲げてきた政策目標も散りばめられており、大きな方向性自体は以前からの経済政策の延長線上にあり、それを強化する内容だと言える。「パッケージ」には評価できる点がある一方で、疑問点や課題もある。 今回、「パッケージ」の冒頭に掲げられた幼...  17年12月8日、「人づくり革命」と「生産性革命」を「車の両輪」に位置付けた「新しい経済政策パッケージ」が閣議決定された。今回の「パッケージ」では、少子高齢化という「最大の壁」に対応することが「持続的な経済成長を成し遂げるための鍵」とされ、その課題を克服するために、「人づくり革命」と「生産性革命」を通じて「成長と分配の好循環を強化」することがめざされている。 17年10月の衆院選の理由になった幼児教育無償化など、新たな政策も打ち出されているが、「一億総活躍社会」や「名目GDP600兆円の実現」など、これまで安倍政権が掲げてきた政策目標も散りばめられており、大きな方向性自体は以前からの経済政策の延長線上にあり、それを強化する内容だと言える。「パッケージ」には評価できる点がある一方で、疑問点や課題もある。 今回、「パッケージ」の冒頭に掲げられた幼児教

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