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Patient Relations

NPO法人パンキャンジャパン・眞島喜幸理事長

2018年1月1日号

「命の値段」を国民的議論に 医薬品への費用対効果評価は、試行的導入を経て、19年度から本格導入される見通しだ。当面は保険償還の可否でなく価格調整に用いられる。そんななか、新たな薬価の「引き下げ策」と警戒感を強めるのは、製薬企業だけではない。 がん患者の立場から費用対効果の導入に意見を発信する、NPO法人「パンキャンジャパン(すい臓がんアクションネットワーク)」の眞島喜幸理事長に話を聞いた。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆──費用対効果評価の導入をどう考えますか。眞島 まず現在、日本で導入が必要かどうかです。日本の薬価制度では、医療技術評価(HTA)を導入している国の薬価を参照(=外国平均価格調整)して価格を決めます。だから、導入のためにさらにお金をかけて同じようにHTAをやる意義はどこにあるのか、患者からするとわかりにくいです。──試行的導入で、18年4月の... 「命の値段」を国民的議論に 医薬品への費用対効果評価は、試行的導入を経て、19年度から本格導入される見通しだ。当面は保険償還の可否でなく価格調整に用いられる。そんななか、新たな薬価の「引き下げ策」と警戒感を強めるのは、製薬企業だけではない。 がん患者の立場から費用対効果の導入に意見を発信する、NPO法人「パンキャンジャパン(すい臓がんアクションネットワーク)」の眞島喜幸理事長に話を聞いた。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆──費用対効果評価の導入をどう考えますか。眞島 まず現在、日本で導入が必要かどうかです。日本の薬価制度では、医療技術評価(HTA)を導入している国の薬価を参照(=外国平均価格調整)して価格を決めます。だから、導入のためにさらにお金をかけて同じようにHTAをやる意義はどこにあるのか、患者からするとわかりにくいです。──試行的導入で、18年4月の薬

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