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海外時報

新年を迎える米国医薬品市場のリスク

薬価抑制は根拠なき悲観か

2018年1月1日号

 新しい年を迎えた米国バイオファーマ産業は、大きな楽観に包まれている。 新薬承認は17年11月末の段階で2つの遺伝子療法を含め42件、史上2番目の多さだった15年の45件に肉薄している。例年12月は駆け込み承認が続く。16年は22件に半減したが、これは前倒し承認と製造問題による承認持ち越しの結果だった。イスラエルのテバは25%の合理化計画を強いられ、サンドは固形製剤ビジネスの売却の検討に入るなど、展望の見えない苦境にあるジェネリック業界とは対照的だ。 そして税制改革。法人税率引き下げに加え、35%の国外収益の本国送還課税率は15.5%に軽減、希少疾患薬の開発インセンティブ(税額控除)は下院の廃止案を押し戻し、25%控除を確保した。全体に80点を超す成果だ。 とはいえ、これはまたしても「根拠なき熱狂」ではないか――そんな疑問が拭えない株式市場に似て、1年を通じたバイオ...  新しい年を迎えた米国バイオファーマ産業は、大きな楽観に包まれている。 新薬承認は17年11月末の段階で2つの遺伝子療法を含め42件、史上2番目の多さだった15年の45件に肉薄している。例年12月は駆け込み承認が続く。16年は22件に半減したが、これは前倒し承認と製造問題による承認持ち越しの結果だった。イスラエルのテバは25%の合理化計画を強いられ、サンドは固形製剤ビジネスの売却の検討に入るなど、展望の見えない苦境にあるジェネリック業界とは対照的だ。 そして税制改革。法人税率引き下げに加え、35%の国外収益の本国送還課税率は15.5%に軽減、希少疾患薬の開発インセンティブ(税額控除)は下院の廃止案を押し戻し、25%控除を確保した。全体に80点を超す成果だ。 とはいえ、これはまたしても「根拠なき熱狂」ではないか――そんな疑問が拭えない株式市場に似て、1年を通じたバイオファ

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