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経済記事の読み方

民業圧迫と不正融資の成れの果て

商工中金「縮小論」は農中も視界に

2018年1月1日号

 民業圧迫に格好の話題が出てきた。半官半民の金融機関である商工組合中央金庫の不正融資問題である。政治改革と政府系金融機関の完全民営化は「口先ばかり」の代表選手だから当てにならないが、再編熱にうなされている地銀にとって、商工中金への強い風当たりは大歓迎だろう。 商工中金に馴染みのある個人の利用者は恐らく少数で、恩恵に与るのは規模の小さい中小企業というのがこれまでの通り相場だったはずである。それが、危機対応の美名を利用して地域金融機関の経営を圧迫するほどの融資攻勢に走り、国の予算消化に応えるため審査書類を自ら改竄するなどして「危機」を演出し、異様な不正融資をしていた。 不正の背景には、民営化を永遠に阻止し、半官半民というヌクヌクとした経営体制を維持する組織ぐるみの風土がある。 商工中金の民営化に関しては、すでに1980年代から農林中央金庫と...  民業圧迫に格好の話題が出てきた。半官半民の金融機関である商工組合中央金庫の不正融資問題である。政治改革と政府系金融機関の完全民営化は「口先ばかり」の代表選手だから当てにならないが、再編熱にうなされている地銀にとって、商工中金への強い風当たりは大歓迎だろう。 商工中金に馴染みのある個人の利用者は恐らく少数で、恩恵に与るのは規模の小さい中小企業というのがこれまでの通り相場だったはずである。それが、危機対応の美名を利用して地域金融機関の経営を圧迫するほどの融資攻勢に走り、国の予算消化に応えるため審査書類を自ら改竄するなどして「危機」を演出し、異様な不正融資をしていた。 不正の背景には、民営化を永遠に阻止し、半官半民というヌクヌクとした経営体制を維持する組織ぐるみの風土がある。 商工中金の民営化に関しては、すでに1980年代から農林中央金庫ととも

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