interview
粟田浩・小野薬品開発本部長
2018年1月15日号
脈々と続いてきた研究の人脈 小野薬品の大阪本社1階ロビーには、生理活性物質「プロスダクランジンF2α」の化学構造式の大きなモニュメントが飾ってある。今から50年ほど前、倒産の一歩手前の経営状態にあった小野を救った薬剤だからだ。小野は68年に世界で初めてプロスタグランジンの化学合成に成功。その後、自社創薬となるプロスタグランジン関連薬を複数上市し、営業利益率は一時期60%に高まった。しかし、02年以降は自社創薬が出ない期間が12年続く。営業利益率が10%台に落ち込んだところに、世界初の抗PD1抗体となった「オプジーボ」を14年に上市した。今は外部提携を積極的に進め、新たな「ポスト・オプジーボ」の創出に取り組む。研究開発戦略を粟田浩開発本部長(取締役副社長執行役員)に話を聞いた。──現在、最も注力しているのは。粟田 オプジーボの価値最大化が最大のプロジェクト...
脈々と続いてきた研究の人脈 小野薬品の大阪本社1階ロビーには、生理活性物質「プロスダクランジンF2α」の化学構造式の大きなモニュメントが飾ってある。今から50年ほど前、倒産の一歩手前の経営状態にあった小野を救った薬剤だからだ。小野は68年に世界で初めてプロスタグランジンの化学合成に成功。その後、自社創薬となるプロスタグランジン関連薬を複数上市し、営業利益率は一時期60%に高まった。しかし、02年以降は自社創薬が出ない期間が12年続く。営業利益率が10%台に落ち込んだところに、世界初の抗PD1抗体となった「オプジーボ」を14年に上市した。今は外部提携を積極的に進め、新たな「ポスト・オプジーボ」の創出に取り組む。研究開発戦略を粟田浩開発本部長(取締役副社長執行役員)に話を聞いた。──現在、最も注力しているのは。粟田 オプジーボの価値最大化が最大のプロジェクトだ
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録