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注目新薬と市場展望

医薬品業界「10大びっくり」18年版

第18回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2018年1月15日号

 ウォール街では、その年に「実現しそうで、実現しそうにないこと」を列挙し、想像力を鍛えるという習慣がある。例年同様に、18年の医薬品業界における10大びっくりを考えてみたい。①19年10月消費税増税延期 17年11月22日、厚生労働省による薬価制度の抜本改革案を見た際に筆者が少し驚いたのは、19年10月に全面的な薬価改定を行うと明記されたことだ。これにより毎年改定回避の退路が断たれてしまったように見える。薬価調査を行うのか、再算定の扱いなど、不透明要素が数多くあり、「結局は財源次第」(溜息)という、いつものパターンである。消費税増税による財源はすべてが社会保障に回されなくなってしまった点も製薬業界にとってはややネガティブである。19年10月までに「リーマン・ショック級」の危機が起こるのかはわからないし、医薬品に軽減税率が適用される機運はまったく見られない。その...  ウォール街では、その年に「実現しそうで、実現しそうにないこと」を列挙し、想像力を鍛えるという習慣がある。例年同様に、18年の医薬品業界における10大びっくりを考えてみたい。①19年10月消費税増税延期 17年11月22日、厚生労働省による薬価制度の抜本改革案を見た際に筆者が少し驚いたのは、19年10月に全面的な薬価改定を行うと明記されたことだ。これにより毎年改定回避の退路が断たれてしまったように見える。薬価調査を行うのか、再算定の扱いなど、不透明要素が数多くあり、「結局は財源次第」(溜息)という、いつものパターンである。消費税増税による財源はすべてが社会保障に回されなくなってしまった点も製薬業界にとってはややネガティブである。19年10月までに「リーマン・ショック級」の危機が起こるのかはわからないし、医薬品に軽減税率が適用される機運はまったく見られない。そのた

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