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医政羅針盤

全体では「マイナス」が定着する診療報酬改定

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2018年1月15日号

 18年度診療報酬改定の改定率が決定した。焦点となっていた本体改定率は+0.55%で、前回改定(+0.49%)を上回るプラス幅となった。しかし、薬価・材料と合わせた全体では▲1.19%で、3回連続のマイナス改定となった。 かつては、全体改定率がプラスになるか、マイナスになるかという点も大きな争点であったが、近年では、民主党政権時代の10年度に+0.19%、12年度に+0.004%だった以外、全体改定率はマイナスが続いている。第2次安倍政権誕生後では、14年度は消費税補填分を含めて+0.10%だったが、それを除くと実質では▲1.26%であり、16年度は、▲0.84%に通常の市場拡大再算定分を含めた従来ベースで▲1.03%(特例市場拡大再算定も含めると▲1.31%)と推移してきた後、今回も全体はマイナス改定とする流れが継続した格好だ。 財務省などから、本体もマイナスとすべきという厳しい意...  18年度診療報酬改定の改定率が決定した。焦点となっていた本体改定率は+0.55%で、前回改定(+0.49%)を上回るプラス幅となった。しかし、薬価・材料と合わせた全体では▲1.19%で、3回連続のマイナス改定となった。 かつては、全体改定率がプラスになるか、マイナスになるかという点も大きな争点であったが、近年では、民主党政権時代の10年度に+0.19%、12年度に+0.004%だった以外、全体改定率はマイナスが続いている。第2次安倍政権誕生後では、14年度は消費税補填分を含めて+0.10%だったが、それを除くと実質では▲1.26%であり、16年度は、▲0.84%に通常の市場拡大再算定分を含めた従来ベースで▲1.03%(特例市場拡大再算定も含めると▲1.31%)と推移してきた後、今回も全体はマイナス改定とする流れが継続した格好だ。 財務省などから、本体もマイナスとすべきという厳しい意見が

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