経済記事の読み方
全方位だがどれも「中庸」の住友生命
第4回 生き残りへ激変前夜の生命保険業界
2018年1月15日号
合併こそしていないが、住友生命も明治安田生命と同じくメガバンクグループ誕生を受けて始まった生損保再編の波を受けた歴史を持っている。 01年、業界大手の明治生命と安田生命は損保最大手・東京海上が仕掛けた生損保連合の「ミレアグループ構想」に巻き込まれようとしていた。時を同じくして住友生命は、メーンバンクの三井住友銀行が系列の生損保を統合してグループ拡大をめざす戦略に共鳴。同年11月に三井住友海上、三井生命とともに業務提携に合意した。 ところが、この金融4社の共闘体制は三井生命の経営不振から乱れていく。業績低迷が続く三井生命は、資金調達の多様化をめざして04年に株式会社化を打ち出したものの、08年のリーマン・ショックで多額の運用損失を出してしまう。このとき、ほかの3社は総額600億円もの資金支援を実施したが、なかでも住友生命は人材も派遣するなど最も熱...
合併こそしていないが、住友生命も明治安田生命と同じくメガバンクグループ誕生を受けて始まった生損保再編の波を受けた歴史を持っている。 01年、業界大手の明治生命と安田生命は損保最大手・東京海上が仕掛けた生損保連合の「ミレアグループ構想」に巻き込まれようとしていた。時を同じくして住友生命は、メーンバンクの三井住友銀行が系列の生損保を統合してグループ拡大をめざす戦略に共鳴。同年11月に三井住友海上、三井生命とともに業務提携に合意した。 ところが、この金融4社の共闘体制は三井生命の経営不振から乱れていく。業績低迷が続く三井生命は、資金調達の多様化をめざして04年に株式会社化を打ち出したものの、08年のリーマン・ショックで多額の運用損失を出してしまう。このとき、ほかの3社は総額600億円もの資金支援を実施したが、なかでも住友生命は人材も派遣するなど最も熱心
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