生きた数字を出せぬエーザイの「事業戦略」
アデュカヌマブに賭ける前にやるべきことはある
2018年1月15日号
エーザイは株式市場との約束を守ったはずだった。かねて内藤晴夫CEOが「期待している」と語りつつ、経営資源を重点配分してきた次世代アルツハイマー型認知症(AD)治療薬の開発。その加速に向けて同社は17年10月23日、AD治療薬の開発・販促で14年より提携関係にある米バイオジェンとの契約拡大を発表した。オプションとしてきたバイオジェンの抗アミロイドベータ(Aβ)抗体「アデュカヌマブ」(第Ⅲ相試験中)について、「治験データなどを総合的に評価し、医薬品として上市できる確率は高いと判断」(内藤氏)、共同開発・販促へと舵を切った。 エーザイは、アデュカヌマブの販売基盤を前倒しで整備するほか、全世界で折半するとしていた抗Aβ抗体の収益配分を再調整。バイオジェンが欧米や中国・韓国その他第三世界での売上げを自社に計上し、利益に関しても米国の55%、欧州の68.5%、中...
エーザイは株式市場との約束を守ったはずだった。かねて内藤晴夫CEOが「期待している」と語りつつ、経営資源を重点配分してきた次世代アルツハイマー型認知症(AD)治療薬の開発。その加速に向けて同社は17年10月23日、AD治療薬の開発・販促で14年より提携関係にある米バイオジェンとの契約拡大を発表した。オプションとしてきたバイオジェンの抗アミロイドベータ(Aβ)抗体「アデュカヌマブ」(第Ⅲ相試験中)について、「治験データなどを総合的に評価し、医薬品として上市できる確率は高いと判断」(内藤氏)、共同開発・販促へと舵を切った。 エーザイは、アデュカヌマブの販売基盤を前倒しで整備するほか、全世界で折半するとしていた抗Aβ抗体の収益配分を再調整。バイオジェンが欧米や中国・韓国その他第三世界での売上げを自社に計上し、利益に関しても米国の55%、欧州の68.5%、中国・
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