医薬経済オンライン

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医療界で放置され続ける「虫食い後発品」

ザイボックス訴訟でわかった適応外処方の実態

2018年2月1日号

「タンスにゴン 亭主元気で留守がいい」 30年前、そんなコマーシャルがテレビで流れた。大日本除虫菊の防虫剤のCMで、86年の流行語大賞で銅賞を受賞した。覚えている読者もいると思う。なぜ防虫剤でこのようなフレーズが使われたのか経緯は不明だが、おかげで防虫剤が普及し、タンスにしまっていたお気に入りのセーターが虫に食われるなんて惨劇もかなり減ったとされる。 衣類に穴を開ける「虫食い」は、イガ類やカツオブシムシ類などの害虫が原因で、駆除の対象とされてきた。そのせいか虫食いという言葉はイメージが悪いが、それでも小難しい物事を表すときに虫食いという表現がぴたりと当て嵌る事例がある。医薬品の「虫食い」申請もそのひとつだ。 医薬品には、新薬(先発品)の物質特許が切れると、成分を同じくする後発品が続々と出てくる。しかし、すべての後発品が先発品と同じ適応症を厚... 「タンスにゴン 亭主元気で留守がいい」 30年前、そんなコマーシャルがテレビで流れた。大日本除虫菊の防虫剤のCMで、86年の流行語大賞で銅賞を受賞した。覚えている読者もいると思う。なぜ防虫剤でこのようなフレーズが使われたのか経緯は不明だが、おかげで防虫剤が普及し、タンスにしまっていたお気に入りのセーターが虫に食われるなんて惨劇もかなり減ったとされる。 衣類に穴を開ける「虫食い」は、イガ類やカツオブシムシ類などの害虫が原因で、駆除の対象とされてきた。そのせいか虫食いという言葉はイメージが悪いが、それでも小難しい物事を表すときに虫食いという表現がぴたりと当て嵌る事例がある。医薬品の「虫食い」申請もそのひとつだ。 医薬品には、新薬(先発品)の物質特許が切れると、成分を同じくする後発品が続々と出てくる。しかし、すべての後発品が先発品と同じ適応症を厚生労

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