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中医協の「あり方」について考える

2018年2月1日号

 中央社会保険医療協議会での18年度診療報酬改定の審議は、実に淡々と進められてきた。年初の総会では、これまでの議論の整理が事務局より提案された。1月12日には、厚生労働大臣が中医協会長に諮問した。19日の公聴会を経て18年度改定の中医協のスケジュールは実質的に終わった。その後、事務局の保険局医療課が具体的な改定案を作成、2月初旬には個別の改正点数が書き込まれた資料が中医協の場に提出され、答申する。 今回の改定の一連の議論の流れを振り返ると、過去の例に比べても、事務局の筋書きどおりに運んだと言える。わずかに緊迫した議論が展開されたのは、「費用対効果の評価」に関するものだけで、ほかには激しい議論の応酬といったものを、見聞することはなかった。 その大きな要因は、中医協が改定率に関する決定権限と機能を政府・官邸に取り上げられ、主体性を喪失したことにある...  中央社会保険医療協議会での18年度診療報酬改定の審議は、実に淡々と進められてきた。年初の総会では、これまでの議論の整理が事務局より提案された。1月12日には、厚生労働大臣が中医協会長に諮問した。19日の公聴会を経て18年度改定の中医協のスケジュールは実質的に終わった。その後、事務局の保険局医療課が具体的な改定案を作成、2月初旬には個別の改正点数が書き込まれた資料が中医協の場に提出され、答申する。 今回の改定の一連の議論の流れを振り返ると、過去の例に比べても、事務局の筋書きどおりに運んだと言える。わずかに緊迫した議論が展開されたのは、「費用対効果の評価」に関するものだけで、ほかには激しい議論の応酬といったものを、見聞することはなかった。 その大きな要因は、中医協が改定率に関する決定権限と機能を政府・官邸に取り上げられ、主体性を喪失したことにある。04

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