眺望 医薬街道
「応召義務」は病院に課すべきだ
近藤正觀
2018年2月1日号
医師の働き方改革に関する検討会は1月15日、「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取り組み(骨子案)」をまとめた。医師不足からくる過重労働は以前から問題視されていた。医学部に地域枠を設けて医師を養成する施策が進んでいるが、臨床医の数の拡大には少なくとも10年かかると言われている。医師数は徐々に増えてはいるが、医師の勤務環境は改善しておらず、過酷な勤務が続いている状況だ。当直明けの通常勤務が横行し、このままでは、いつ医療過誤が起きてもおかしくない現況にある。 日本の医療制度は世界の垂涎の的ともなっているが、皆保険制度の陰で献身的に努力する医師を評価しないといけない。多くの国民は「フリーアクセス」が当たり前で、「いつでも好きなところ」で受療できる有り難さを深くは認識していない。 医師の努力の源は医師法19条に定める「医師の応召義務」にある。「診療...
医師の働き方改革に関する検討会は1月15日、「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取り組み(骨子案)」をまとめた。医師不足からくる過重労働は以前から問題視されていた。医学部に地域枠を設けて医師を養成する施策が進んでいるが、臨床医の数の拡大には少なくとも10年かかると言われている。医師数は徐々に増えてはいるが、医師の勤務環境は改善しておらず、過酷な勤務が続いている状況だ。当直明けの通常勤務が横行し、このままでは、いつ医療過誤が起きてもおかしくない現況にある。 日本の医療制度は世界の垂涎の的ともなっているが、皆保険制度の陰で献身的に努力する医師を評価しないといけない。多くの国民は「フリーアクセス」が当たり前で、「いつでも好きなところ」で受療できる有り難さを深くは認識していない。 医師の努力の源は医師法19条に定める「医師の応召義務」にある。「診療に従
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