海外時報
R&D生産性の低下と技術革新への自信
変化の先は効率化か競争激化か
2018年2月1日号
JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンスは、新年の米国ヘルスケア、とりわけバイオファーマ業界の現況と心境を測る格好の舞台である。サンフランシスコの名門ホテルに集う1万人の招待客の意見交換は今年、投資家にとっては心地よい退屈だった。 景気は大統領の威光というより、「大不況からの本格的な回復過程の定着」(経済学者のジョセフ・スティグリッツ)として、さらによくなりそうだ。17年末は待望の法人税制改革のクリスマス・プレゼントで閉じた。新薬承認件数もここ21年で最高だった。大統領のツイートに怯えたのも昔話で、「薬価圧力の著しい拡大はないだろう」(メルクCEOのケネス・フレージャー)。 科学・医療情報サイト「STAT」は医療費、医療制度の不安の翳りもなく、札束が宙を舞っているかのようだと皮肉ったが、確かにサンフランシスコでの会議後、各社のトップたちは...
JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンスは、新年の米国ヘルスケア、とりわけバイオファーマ業界の現況と心境を測る格好の舞台である。サンフランシスコの名門ホテルに集う1万人の招待客の意見交換は今年、投資家にとっては心地よい退屈だった。 景気は大統領の威光というより、「大不況からの本格的な回復過程の定着」(経済学者のジョセフ・スティグリッツ)として、さらによくなりそうだ。17年末は待望の法人税制改革のクリスマス・プレゼントで閉じた。新薬承認件数もここ21年で最高だった。大統領のツイートに怯えたのも昔話で、「薬価圧力の著しい拡大はないだろう」(メルクCEOのケネス・フレージャー)。 科学・医療情報サイト「STAT」は医療費、医療制度の不安の翳りもなく、札束が宙を舞っているかのようだと皮肉ったが、確かにサンフランシスコでの会議後、各社のトップたちは憂い
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