医薬経済オンライン

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日々奮闘する死者の尊厳を保つ人々

遺体感染管理士とエンバーマーの「世界」

2018年2月1日号

 昔は「湯灌」と言った。今でも行われている地域があるようだが、湯灌場があり、湯灌師と遺族が遺体を洗い、浴衣か故人が生前好きだった衣類に着せ替えて納棺していた。だが、今では看護師や介護士が感染症予防と遺族の心のケアのために「エンゼルケア」を行っている。あるいは、遺族の希望に沿うために「エンバーミング」が施されている。 医師は病気を治すのが仕事で、死亡後は関わらない。死亡宣告後、遺体を葬儀社に引き渡すまでに行われるのが看護師によるエンゼルケアで、遺族の希望に沿って遺体の主に腐敗防止、修復するのがエンバーミングである。 エンゼルケアを行う会社では「遺体感染管理士」なる資格を設け、看護師、介護士向けに講習会や資格養成講座を開いている。エンバーミングは大手葬儀社が集まり「日本遺体衛生保全協会」(IFSA)という一般社団法人を設立し、さらにエンバー...  昔は「湯灌」と言った。今でも行われている地域があるようだが、湯灌場があり、湯灌師と遺族が遺体を洗い、浴衣か故人が生前好きだった衣類に着せ替えて納棺していた。だが、今では看護師や介護士が感染症予防と遺族の心のケアのために「エンゼルケア」を行っている。あるいは、遺族の希望に沿うために「エンバーミング」が施されている。 医師は病気を治すのが仕事で、死亡後は関わらない。死亡宣告後、遺体を葬儀社に引き渡すまでに行われるのが看護師によるエンゼルケアで、遺族の希望に沿って遺体の主に腐敗防止、修復するのがエンバーミングである。 エンゼルケアを行う会社では「遺体感染管理士」なる資格を設け、看護師、介護士向けに講習会や資格養成講座を開いている。エンバーミングは大手葬儀社が集まり「日本遺体衛生保全協会」(IFSA)という一般社団法人を設立し、さらにエンバーマー

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