医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

存在意義さえ見失った国内製薬団体

薬価制度改革で見えた欧米団体との戦闘能力の差

2018年2月1日号

「産業別納税順位で首位の座を占めながら、矛盾だらけの国民医療制度のなかでバッファーとしてしか使われてこなかった苦々しい現実を、どうにかして変えていこうとする気概すら見当たらない」 本誌が国内製薬関連団体の政治的なナイーブぶりをこう危惧したのは11年7月15日号だった。その時々の政権のATMでしかない状況から脱し、「金も出すが、口も出す」一目置かれる存在へのチェンジを期待していた。だが、目下の状況は、日本製薬工業協会にしろ日本製薬団体連合会にしろ、6年半の時間を無駄遣いした挙句、一層「軽い存在」へと退歩したと指摘せざるを得ない。 納税額ランキングがその後、自動車産業に抜かれて2位となったことは、些末な変化として無視していいだろう。リーマンショックに青ざめた国内完成車メーカーが、本来の納税力を取り戻しただけに過ぎない。問題は、昨秋の「国難解散」... 「産業別納税順位で首位の座を占めながら、矛盾だらけの国民医療制度のなかでバッファーとしてしか使われてこなかった苦々しい現実を、どうにかして変えていこうとする気概すら見当たらない」 本誌が国内製薬関連団体の政治的なナイーブぶりをこう危惧したのは11年7月15日号だった。その時々の政権のATMでしかない状況から脱し、「金も出すが、口も出す」一目置かれる存在へのチェンジを期待していた。だが、目下の状況は、日本製薬工業協会にしろ日本製薬団体連合会にしろ、6年半の時間を無駄遣いした挙句、一層「軽い存在」へと退歩したと指摘せざるを得ない。 納税額ランキングがその後、自動車産業に抜かれて2位となったことは、些末な変化として無視していいだろう。リーマンショックに青ざめた国内完成車メーカーが、本来の納税力を取り戻しただけに過ぎない。問題は、昨秋の「国難解散」後の

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence