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鳥集徹の口に苦い話~媚びないジャーナリストの劇薬処方箋~

「種まき試験」排除 資金提供のあり方に議論拡げよ

第56回

鳥集徹

2018年2月15日号

 いっそのこと、製薬企業からの寄附金は、厚生労働省か全国医学部長病院長会議などが主導して第三者団体をつくり、そこにすべて一括して振り込んでもらうようにしてはどうか。 なぜそんなことを言い出したかというと、18年1月19日付の姉妹紙『リスファクス』で、「『種まき試験』、認定審査委員会で歯止め 臨床研究法 厚労省が問題視、製薬企業の販売促進にメス」との記事を読んだからだ。 記事によると種まき試験とは、「製薬企業が自社製品への処方切り替えを目的に企画する臨床試験」のことで、「医師が競合製品を処方している場合に、自社製品を使用する試験を実施してもらうことで、処方を切り替えてもらう狙いがある」という。 そして、記事は「企業が寄附する公益財団にも影響を与えそうだ」と指摘している。なぜなら、武田科学振興財団、第一三共生命科学研究振興財団、ファイザーヘルスリ...  いっそのこと、製薬企業からの寄附金は、厚生労働省か全国医学部長病院長会議などが主導して第三者団体をつくり、そこにすべて一括して振り込んでもらうようにしてはどうか。 なぜそんなことを言い出したかというと、18年1月19日付の姉妹紙『リスファクス』で、「『種まき試験』、認定審査委員会で歯止め 臨床研究法 厚労省が問題視、製薬企業の販売促進にメス」との記事を読んだからだ。 記事によると種まき試験とは、「製薬企業が自社製品への処方切り替えを目的に企画する臨床試験」のことで、「医師が競合製品を処方している場合に、自社製品を使用する試験を実施してもらうことで、処方を切り替えてもらう狙いがある」という。 そして、記事は「企業が寄附する公益財団にも影響を与えそうだ」と指摘している。なぜなら、武田科学振興財団、第一三共生命科学研究振興財団、ファイザーヘルスリサ

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