医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

2017年の世界市場の変化を考える

第131回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2018年2月15日号

 2月7日までに主な欧米大手の17年の決算発表が出揃った。今回は世界の医薬品大手12社や伸びているメーカーの理由、アナリストの予想を上回るほど市場が縮小したC型肝炎薬についてまとめた。実に61億ドルが消えたC型肝炎薬 インターフェロンが必要のない経口のC型肝炎薬は米国で13年に登場した「ソバルディ」が14年には103億ドルまで伸びて急拡大が始まった市場である(図)。多くはギリアド・サイエンシズの製品が占め、15年には230億ドルまで拡大し、16年には▲44億ドルの186億ドルだったが、17年は実に▲61億ドルの125億ドルとなり、17年は14年を下回った。これは患者数の減少に加え、米国で8月、日本でも11月に発売されたアッヴィの「マヴィレット」が標準で8週間ですむようになり、費用が最安となったこともあって第4四半期から急拡大したためだ。 ギリアド製品は第2四半期に...  2月7日までに主な欧米大手の17年の決算発表が出揃った。今回は世界の医薬品大手12社や伸びているメーカーの理由、アナリストの予想を上回るほど市場が縮小したC型肝炎薬についてまとめた。実に61億ドルが消えたC型肝炎薬 インターフェロンが必要のない経口のC型肝炎薬は米国で13年に登場した「ソバルディ」が14年には103億ドルまで伸びて急拡大が始まった市場である(図)。多くはギリアド・サイエンシズの製品が占め、15年には230億ドルまで拡大し、16年には▲44億ドルの186億ドルだったが、17年は実に▲61億ドルの125億ドルとなり、17年は14年を下回った。これは患者数の減少に加え、米国で8月、日本でも11月に発売されたアッヴィの「マヴィレット」が標準で8週間ですむようになり、費用が最安となったこともあって第4四半期から急拡大したためだ。 ギリアド製品は第2四半期には29

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