変革期迎えた 中国医薬品業界
欧米企業の中国事業展開
第10回 現地に見合った戦略を構築
シード・プランニング 沈友敏
2018年2月15日号
「中国医薬品市場で日系企業はあまりうまくいっていない」と言われている。これについて、筆者はある製薬企業のベテラン中国担当者に尋ねてみた。「これは評価しにくい。“うまくいく”の基準がない。売上高規模か、利益率か、従業員数か。従業員が1000人を超える日系現地法人は多い。うまくいきたいのなら、それは会社の戦略次第。もちろん担当者や駐在員の能力も問われるが、これも戦略のひとつだろう」 つまり、中国医薬品市場で勝ち残りたいなら、企業の戦略が最も重要であるということだ。 さて、今回は欧米企業の中国における事業展開を取り上げてみたい。 中国では、80年代から改革開放政策(農業の各戸経営請負制、企業自主権の拡大、市場経済の推進、外国の資本や先端技術の導入など)が行われ、医薬品市場でも外国資本の参入が可能となった。これを機に外資系企業が続々と中国に進出した...
「中国医薬品市場で日系企業はあまりうまくいっていない」と言われている。これについて、筆者はある製薬企業のベテラン中国担当者に尋ねてみた。「これは評価しにくい。“うまくいく”の基準がない。売上高規模か、利益率か、従業員数か。従業員が1000人を超える日系現地法人は多い。うまくいきたいのなら、それは会社の戦略次第。もちろん担当者や駐在員の能力も問われるが、これも戦略のひとつだろう」 つまり、中国医薬品市場で勝ち残りたいなら、企業の戦略が最も重要であるということだ。 さて、今回は欧米企業の中国における事業展開を取り上げてみたい。 中国では、80年代から改革開放政策(農業の各戸経営請負制、企業自主権の拡大、市場経済の推進、外国の資本や先端技術の導入など)が行われ、医薬品市場でも外国資本の参入が可能となった。これを機に外資系企業が続々と中国に進出した。当
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