製薬企業の経営診断
独自性で着実な成長を評価
―日本新薬、京都企業の特性を発揮―
2018年2月15日号
日本新薬は新薬企業では珍しい京都本社企業だ。関西に多い新薬企業は大阪本社がほとんどだけに異例の存在だ。業種を問わず京都を発祥の地とする企業には共通点がある。ニッチ領域で高い技術力を発揮、成長を続けていることだ。日本電産、村田製作所、ロームは世界で高シェアを占める代表的京都企業である。02年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏勤務の島津製作所も京都企業だ。日本新薬も一貫してニッチ領域で高品質かつ特長ある製品提供を経営方針にしている典型的京都企業である。 事業は医薬品と機能食品の2事業で構成しているが、主力の医薬品は治療ニーズが満たされていない領域を主たるターゲットにしてパイプラインを構築、機能食品は製薬事業の高い技術力を生かして市場ニーズに対応した高付加価値の独自素材の提供に絞り込んでいる。16年度の売上構成は医薬品が853億円で86%、機能...
日本新薬は新薬企業では珍しい京都本社企業だ。関西に多い新薬企業は大阪本社がほとんどだけに異例の存在だ。業種を問わず京都を発祥の地とする企業には共通点がある。ニッチ領域で高い技術力を発揮、成長を続けていることだ。日本電産、村田製作所、ロームは世界で高シェアを占める代表的京都企業である。02年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏勤務の島津製作所も京都企業だ。日本新薬も一貫してニッチ領域で高品質かつ特長ある製品提供を経営方針にしている典型的京都企業である。 事業は医薬品と機能食品の2事業で構成しているが、主力の医薬品は治療ニーズが満たされていない領域を主たるターゲットにしてパイプラインを構築、機能食品は製薬事業の高い技術力を生かして市場ニーズに対応した高付加価値の独自素材の提供に絞り込んでいる。16年度の売上構成は医薬品が853億円で86%、機能食品
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