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眺望 医薬街道

門前薬局で下げた報酬はかかりつけ薬局に

近藤正觀

2018年2月15日号

 18年度診療報酬改定は本体の改定率が全体で0.55%で、内訳は医科が0.63%、歯科が0.69%、調剤は0.19%となった。 ただし調剤は、門前薬局の評価適正化により「外枠」で引き下げられるため、実質はマイナス改定となる予想だ。医療機関の薬価差益が医師の処方を歪めるとして声高に分業が叫ばれたが現状に対し「本来の分業ではない」と認識する賢者が多いのだろう。大型門前薬局チェーンの姿を変えることが求められている。 大病院の門前には処方箋を受けるために競って薬局が進出し、乱立している姿を厚生労働省はどのように見ているのだろうか。80年代に発する「点分業」は、とにかく分業を進めたいという意思が強すぎた。薬局は営利企業だから、厚労省の準備不足による「分業への猛進」が今日の門前型分業を生んだと言われても仕方ない。 18年度改定では再度「門前ペナルティ」を強化した。現...  18年度診療報酬改定は本体の改定率が全体で0.55%で、内訳は医科が0.63%、歯科が0.69%、調剤は0.19%となった。 ただし調剤は、門前薬局の評価適正化により「外枠」で引き下げられるため、実質はマイナス改定となる予想だ。医療機関の薬価差益が医師の処方を歪めるとして声高に分業が叫ばれたが現状に対し「本来の分業ではない」と認識する賢者が多いのだろう。大型門前薬局チェーンの姿を変えることが求められている。 大病院の門前には処方箋を受けるために競って薬局が進出し、乱立している姿を厚生労働省はどのように見ているのだろうか。80年代に発する「点分業」は、とにかく分業を進めたいという意思が強すぎた。薬局は営利企業だから、厚労省の準備不足による「分業への猛進」が今日の門前型分業を生んだと言われても仕方ない。 18年度改定では再度「門前ペナルティ」を強化した。現行の

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