平時医療体制の破綻に備える~電光石火こそ最良の有事医療~
「よきサマリア人法」日米比較
第46回
愛知医科大学 非常勤講師 照井資規
2018年2月15日号
今回は、前回2月1日号で紹介した「よきサマリア人法」の米国での現状と日本で検討が行われてきた経緯について述べる。 おさらいすると、よきサマリア人法とは、救助行為を奨励するために、救助者は救助の結果について、重過失がなければ責任を負わないとする、救助者の責任軽減を定めた規定だ。 聖書のなかに出てくる挿話に由来し、米国やカナダの各州などでは、救助行為を奨励することを目的として責任軽減を定めた法が整備されている。 聖書に登場するサマリア人のように誰もが真の隣人たれと救いの手を差し伸べられればいいのだが、現実は国ごとに異なる。 心原性心停止であれば、市民による救命手当が行われれば生存率が約2倍になるとのデータがあり、米国では小学生が成人男性の脚からの大出血を止血できるように教育されている。受傷後1分以内に緊縛止血を行えば、90%救命できるためだ...
今回は、前回2月1日号で紹介した「よきサマリア人法」の米国での現状と日本で検討が行われてきた経緯について述べる。 おさらいすると、よきサマリア人法とは、救助行為を奨励するために、救助者は救助の結果について、重過失がなければ責任を負わないとする、救助者の責任軽減を定めた規定だ。 聖書のなかに出てくる挿話に由来し、米国やカナダの各州などでは、救助行為を奨励することを目的として責任軽減を定めた法が整備されている。 聖書に登場するサマリア人のように誰もが真の隣人たれと救いの手を差し伸べられればいいのだが、現実は国ごとに異なる。 心原性心停止であれば、市民による救命手当が行われれば生存率が約2倍になるとのデータがあり、米国では小学生が成人男性の脚からの大出血を止血できるように教育されている。受傷後1分以内に緊縛止血を行えば、90%救命できるためだ。
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