海外時報
胎動する「民間主導」の医療費抑制
ネットの巨人と投資の神様が繰り出す一手
2018年2月15日号
リーズナブルな価格でジェネリック製剤の安定供給を図る病院の新会社。そして、企業収益を圧迫する雇用ベースの医療給付費用の問題解決へ、eコマースの巨人アマゾンのジェフ・ベゾスと投資の神様ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)、さらに投資銀行界の大立て者ジェームズ・ダイモン(JPモルガン・チェース)の3人のCEOが立ち上げるヘルスケアのベンチャー。 1月18日と30日にそれぞれ発表された案件は、タイプこそ異なるが意表を突く構想だった。市場が耐えられる限度まで価格を上げて荒稼ぎしたい誘いが溢れる米国ヘルスケアの状況に、政治をあてにせず民間の努力で、それも非営利で、「収益向上のインセンティブと圧力」から独立した会社によって挑む姿勢で共通していた。 何十年も市場にあるジェネリックが突然、何倍、何十倍も値上がりする状況に、大きな医療システム...
リーズナブルな価格でジェネリック製剤の安定供給を図る病院の新会社。そして、企業収益を圧迫する雇用ベースの医療給付費用の問題解決へ、eコマースの巨人アマゾンのジェフ・ベゾスと投資の神様ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)、さらに投資銀行界の大立て者ジェームズ・ダイモン(JPモルガン・チェース)の3人のCEOが立ち上げるヘルスケアのベンチャー。 1月18日と30日にそれぞれ発表された案件は、タイプこそ異なるが意表を突く構想だった。市場が耐えられる限度まで価格を上げて荒稼ぎしたい誘いが溢れる米国ヘルスケアの状況に、政治をあてにせず民間の努力で、それも非営利で、「収益向上のインセンティブと圧力」から独立した会社によって挑む姿勢で共通していた。 何十年も市場にあるジェネリックが突然、何倍、何十倍も値上がりする状況に、大きな医療システムが共
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