医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

注目新薬と市場展望

「単回治療」の薬価にどう備えるべきか

第19回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2018年2月15日号

 ノバルティスは1月24日に公表した17年決算資料で、CAR─T療法「CTL019」(米国商品名は「キムリア」)を日本で申請したと記載した(決算資料21頁)。ノバルティス日本法人によると、現時点ではまだ申請されていないようだが、保険償還はどうなるのだろうか。〝治癒”する薬剤の価格付けをどう受け入れるか、日本社会は準備ができているとは言えない。キムリアは「ソバルディ」や「ハーボニー」の二の舞になってしまうのだろうか。 米国では、17年に2つのCAR─T療法が承認された。キムリアは47万5000ドル、カイト(ギリアドが買収)の「イエスカルタ」は37万3000ドルと、有効性の高さだけではなく、価格の高さも話題になった。さらに、18年1月にセルジーンがジュノ・セラピューティクスを約90億ドルで買収すると公表したことからも、CAR─T療法に対する製薬会社の自信が深ま...  ノバルティスは1月24日に公表した17年決算資料で、CAR─T療法「CTL019」(米国商品名は「キムリア」)を日本で申請したと記載した(決算資料21頁)。ノバルティス日本法人によると、現時点ではまだ申請されていないようだが、保険償還はどうなるのだろうか。〝治癒”する薬剤の価格付けをどう受け入れるか、日本社会は準備ができているとは言えない。キムリアは「ソバルディ」や「ハーボニー」の二の舞になってしまうのだろうか。 米国では、17年に2つのCAR─T療法が承認された。キムリアは47万5000ドル、カイト(ギリアドが買収)の「イエスカルタ」は37万3000ドルと、有効性の高さだけではなく、価格の高さも話題になった。さらに、18年1月にセルジーンがジュノ・セラピューティクスを約90億ドルで買収すると公表したことからも、CAR─T療法に対する製薬会社の自信が深まって

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence