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海外時報

アルツハイマー病薬の陰鬱と光明

FDAが大胆な承認方針

2018年3月1日号

 2月12日にベーリンガーインゲルハイムが発表したPDE9A阻害剤の開発断念を皮切りに、アルツハイマー型認知症治療薬開発の挫折報告が続いた。同剤は第Ⅱ相試験で、脳内シグナルの一部に改善を認めたが、全体に有効性を示せない失望に終わった(「BI409306」の統合失調症適応の研究は継続)。「失敗は科学の常だが、脳機能の理解に貢献できた」。悔しさを超えて退行性の神経疾患治療薬開発の難しさを語る発表だった。 翌13日、治験薬「インテピルジン」の失敗に言及したアクソバント・サイエンシズのCEOも、「明快な結果を得る明快な実験ができた」と省みた。グラクソ・スミスクラインの疾患修正型療法を再評価、研究設計を変えれば成功できると踏み、これを買い取ったが「継続して探索する価値のある有効な仮説ではなかった」と結論付けた。投資家から傘下に企業群を置くバイオテック会...  2月12日にベーリンガーインゲルハイムが発表したPDE9A阻害剤の開発断念を皮切りに、アルツハイマー型認知症治療薬開発の挫折報告が続いた。同剤は第Ⅱ相試験で、脳内シグナルの一部に改善を認めたが、全体に有効性を示せない失望に終わった(「BI409306」の統合失調症適応の研究は継続)。「失敗は科学の常だが、脳機能の理解に貢献できた」。悔しさを超えて退行性の神経疾患治療薬開発の難しさを語る発表だった。 翌13日、治験薬「インテピルジン」の失敗に言及したアクソバント・サイエンシズのCEOも、「明快な結果を得る明快な実験ができた」と省みた。グラクソ・スミスクラインの疾患修正型療法を再評価、研究設計を変えれば成功できると踏み、これを買い取ったが「継続して探索する価値のある有効な仮説ではなかった」と結論付けた。投資家から傘下に企業群を置くバイオテック会社

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