看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
教育を充実させたい
第8回
大阪大学大学院医学系研究科 統合保健看護科学分野准教授 公益財団法人浅香山病院臨床研修特任部長 山川みやえ
2018年3月1日号
奇跡とも言えるさまざまなタイミングのよい出会いによって、「VR認知症×看護教育」がスタートした。本題に入りたいのだが、その前に言っておきたいことがある。私が尊敬する認知症治療の権威で、台湾の台南市にある国立成功大学医学部の神経内科教授である白明奇先生に以前、何気なく聞かれた。「How do you teach your students to let them understand 〝humanity〟?」(あなたは生徒にどうやって〝humanity〟を教えますか)「患者さんの立場になった倫理教育をしている」とか「アセスメントをもっと詳細にして、患者体験をイメージする」とか、何と言えばいいのか、しどろもどろだったと記憶している。〝humanity〟なんて教えられる人がいるのかなとさえ思った。勘のいい読者はお判りだろうが、その答えがVRだった。同時に医学部の教授がそういうことの重要性を問題意識として持っているのに驚...
奇跡とも言えるさまざまなタイミングのよい出会いによって、「VR認知症×看護教育」がスタートした。本題に入りたいのだが、その前に言っておきたいことがある。私が尊敬する認知症治療の権威で、台湾の台南市にある国立成功大学医学部の神経内科教授である白明奇先生に以前、何気なく聞かれた。「How do you teach your students to let them understand 〝humanity〟?」(あなたは生徒にどうやって〝humanity〟を教えますか)「患者さんの立場になった倫理教育をしている」とか「アセスメントをもっと詳細にして、患者体験をイメージする」とか、何と言えばいいのか、しどろもどろだったと記憶している。〝humanity〟なんて教えられる人がいるのかなとさえ思った。勘のいい読者はお判りだろうが、その答えがVRだった。同時に医学部の教授がそういうことの重要性を問題意識として持っているのに驚いた
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