製薬企業の経営診断
ポスト・シロドシンに注目
―キッセイ薬品、問題は高い収益依存度―
2018年3月1日号
キッセイ薬品は研究開発型の中堅企業だが、成長力という点で十分な結果を見せてきているとは言えない。17年度までの過去10年間で売上高は11.7%の伸びだった。年率にすれば約1%の伸びでしかない。しかも10年間の推移を見ると、12年度までの5年間でまったく成長していない。売上高は620億円台~640億円台の往来を続けていた。13年度に12.7%増と2ケタの伸びを達成して、売上高で初の700億円台乗せを実現したが、その後は再び緩やかな成長でしかない。17年度の売上高717億円は前年度比0.6%増、13年度比では4年間で1.9%増だ。 連結売上高はキッセイ本体と子会社事業(情報サービス、物品販売)である。キッセイ本体の売上高は医薬品、ヘルスケア製品、その他収入で構成している。その他は技術料収入(導出関連の契約金、マイルストン、ランニングロイヤリティ、原薬供給など)...
キッセイ薬品は研究開発型の中堅企業だが、成長力という点で十分な結果を見せてきているとは言えない。17年度までの過去10年間で売上高は11.7%の伸びだった。年率にすれば約1%の伸びでしかない。しかも10年間の推移を見ると、12年度までの5年間でまったく成長していない。売上高は620億円台~640億円台の往来を続けていた。13年度に12.7%増と2ケタの伸びを達成して、売上高で初の700億円台乗せを実現したが、その後は再び緩やかな成長でしかない。17年度の売上高717億円は前年度比0.6%増、13年度比では4年間で1.9%増だ。 連結売上高はキッセイ本体と子会社事業(情報サービス、物品販売)である。キッセイ本体の売上高は医薬品、ヘルスケア製品、その他収入で構成している。その他は技術料収入(導出関連の契約金、マイルストン、ランニングロイヤリティ、原薬供給など)と国
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