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経済記事の読み方

度し難い世界のシェアハウスビジネス

「被害者」は個人投資家ではない

2018年3月1日号

 それにしても、底なしのいかがわしさである。近年稀にみる魑魅魍魎の世界だ。 昨年あたりから、各種マスコミが取り上げているシェアハウス問題である。報道は、入居者の減少で高利回りの家賃収入が突然ストップし、被害に遭った個人投資家のシェアハウス投資を問題視する内容が大半だった。 しかし、調べてみると、シェアハウスの運営そのものに深い闇が隠されている。これは、雇用の機会を求めて都会にやってくる地方の若者を食い物にする貧困ビジネスでもあるのだ。就労支援団体と持ち上げる バブル景気を知らず、シェアハウスに投資する30歳前後の比較的高い年収のサラリーマン層と、これから社会に踏み出す地方の20歳前後の世代を、十把一絡げにして愚弄する稀代のワルたちが背後で蠢いている。「拝金主義」と「楽観主義」が見事に騙されたというわけだ。「これが現代の縮図か」と嘆く前に、状...  それにしても、底なしのいかがわしさである。近年稀にみる魑魅魍魎の世界だ。 昨年あたりから、各種マスコミが取り上げているシェアハウス問題である。報道は、入居者の減少で高利回りの家賃収入が突然ストップし、被害に遭った個人投資家のシェアハウス投資を問題視する内容が大半だった。 しかし、調べてみると、シェアハウスの運営そのものに深い闇が隠されている。これは、雇用の機会を求めて都会にやってくる地方の若者を食い物にする貧困ビジネスでもあるのだ。就労支援団体と持ち上げる バブル景気を知らず、シェアハウスに投資する30歳前後の比較的高い年収のサラリーマン層と、これから社会に踏み出す地方の20歳前後の世代を、十把一絡げにして愚弄する稀代のワルたちが背後で蠢いている。「拝金主義」と「楽観主義」が見事に騙されたというわけだ。「これが現代の縮図か」と嘆く前に、状況を

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