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今の中医協「本当に必要ですか」

2018年3月1日号

 2月7日の答申で18年度診療報酬改定の審議は終了した。当日は中央社会保険医療協議会の支払側、診療側、公益委員が、常に真摯で熱心な議論を行ったこと、尽くしきれなかった論点、解決されなかった課題が残されたことに言及した。だが、それらのコメントは、お互い見るべき成果がなかった者同士のエールの交換のように聞こえた。とりわけ、各側が揃って出した「真摯な議論を行った」とのコメントに、筆者は違和感を覚えた。中医協のような場で、真摯ではない議論があり得るのだろうか。 筆者は、15回以上中医協での改定議論を傍聴してきた。だが、今回ほど議論に「山も谷もなく」、改定内容に「メリもハリのない」のは初めてだ。一部関係者は、入院医療基本料、調剤報酬、薬価などに大きく切り込み、「メリ・ハリ」を付けたと自画自賛している。 しかし、急性期入院医療基本料は複雑に細分化し、調...  2月7日の答申で18年度診療報酬改定の審議は終了した。当日は中央社会保険医療協議会の支払側、診療側、公益委員が、常に真摯で熱心な議論を行ったこと、尽くしきれなかった論点、解決されなかった課題が残されたことに言及した。だが、それらのコメントは、お互い見るべき成果がなかった者同士のエールの交換のように聞こえた。とりわけ、各側が揃って出した「真摯な議論を行った」とのコメントに、筆者は違和感を覚えた。中医協のような場で、真摯ではない議論があり得るのだろうか。 筆者は、15回以上中医協での改定議論を傍聴してきた。だが、今回ほど議論に「山も谷もなく」、改定内容に「メリもハリのない」のは初めてだ。一部関係者は、入院医療基本料、調剤報酬、薬価などに大きく切り込み、「メリ・ハリ」を付けたと自画自賛している。 しかし、急性期入院医療基本料は複雑に細分化し、調剤チ

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