「受難の時代」となるポスト横倉体制の日医

オリンピック開催地を「理由」に意欲見せる都医

2018年3月1日号

　絶頂期を迎えるとはまさにこのことを指すのだろう。　２月16日、東京・千代田区の帝国ホテル３階で、盛大な宴が催された。日本医師会の横倉義武会長の世界医師会長就任祝賀会である。会見では飄々とした態度の横倉氏だが、壇上で挨拶したときの表情は明らかに高揚していた。「日本が明るい長寿社会をつくりれば、すべての国が『長生きはいいことだ』と考える」　世界医師会長らしい高尚な挨拶だった。そして横倉氏に賛辞を送ったのが、安倍晋三首相だ。「なるべくしてなられた。医療改革では質を保って、いかに国民の負担を増やしていかないか。こういう難しいことに挑戦している」　安倍首相は鏡開きにまで付き合った。横倉氏は安倍首相との蜜月ぶりを、祝賀会に参加した自民党幹部や各医師会長らに、まざまざと見せつけた。　お祝いムード一色だった会場。だが、世界医師会長の座を射止めた横倉時代... 　絶頂期を迎えるとはまさにこのことを指すのだろう。　２月16日、東京・千代田区の帝国ホテル３階で、盛大な宴が催された。日本医師会の横倉義武会長の世界医師会長就任祝賀会である。会見では飄々とした態度の横倉氏だが、壇上で挨拶したときの表情は明らかに高揚していた。「日本が明るい長寿社会をつくりれば、すべての国が『長生きはいいことだ』と考える」　世界医師会長らしい高尚な挨拶だった。そして横倉氏に賛辞を送ったのが、安倍晋三首相だ。「なるべくしてなられた。医療改革では質を保って、いかに国民の負担を増やしていかないか。こういう難しいことに挑戦している」　安倍首相は鏡開きにまで付き合った。横倉氏は安倍首相との蜜月ぶりを、祝賀会に参加した自民党幹部や各医師会長らに、まざまざと見せつけた。　お祝いムード一色だった会場。だが、世界医師会長の座を射止めた横倉時代の終

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