医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

賛否両論

生き残るのは〝頭を使う〟薬剤師

18年度調剤報酬改定

2018年3月1日号

 10年ほど前に厚生労働省のある薬系技官がつくった調剤報酬改定「私案」を思い出した。改定検討事項に関する私的ペーパーだったのだが、かなりドラスティックな内容で、日本薬剤師会幹部を震え上がらせたのを憶えている。なかでも強烈だったのが「頭を使わず薬を渡すだけの調剤技術料の適正化」という項目。〝頭を使わない〟なんて、官僚が用いる言葉としてはシニカル。一部関係者が反発したのは言うまでもない。しかし時を経て、とうとう〝頭を使う〟調剤報酬体系へと踏み込んだのが、今回の18年度改定だ。 もちろん、調剤チェーン企業をターゲットにした「外枠」約224億円(医療費ベース)の引き下げが、今改定のキモであることは間違いない。「調剤基本料3」を中心に、大型門前薬局や敷地内薬局、医療モール薬局などの経営効率のいい、収益性の高い薬局を「現制度下でできる最大限」(厚労省幹...  10年ほど前に厚生労働省のある薬系技官がつくった調剤報酬改定「私案」を思い出した。改定検討事項に関する私的ペーパーだったのだが、かなりドラスティックな内容で、日本薬剤師会幹部を震え上がらせたのを憶えている。なかでも強烈だったのが「頭を使わず薬を渡すだけの調剤技術料の適正化」という項目。〝頭を使わない〟なんて、官僚が用いる言葉としてはシニカル。一部関係者が反発したのは言うまでもない。しかし時を経て、とうとう〝頭を使う〟調剤報酬体系へと踏み込んだのが、今回の18年度改定だ。 もちろん、調剤チェーン企業をターゲットにした「外枠」約224億円(医療費ベース)の引き下げが、今改定のキモであることは間違いない。「調剤基本料3」を中心に、大型門前薬局や敷地内薬局、医療モール薬局などの経営効率のいい、収益性の高い薬局を「現制度下でできる最大限」(厚労省幹部)

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence