医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

薬剤抑制の高齢者医療にどう向き合う

厚労省が適正使用ガイドラインを策定

2018年3月1日号

 厚生労働省が積年の課題としてきた高齢者の薬物療法の適正化がいよいよ本格的に進む。団塊の世代が、1人あたり医療費が格段に上昇する75歳以上の後期高齢者となるなかで、その抑制は喫緊の課題だ。薬剤使用を控えればダイレクトに医療費を抑えられる。 また、医師が野放図な薬物療法を行ったため、副作用を発症した、あるいは骨折・転倒で寝たきりとなった患者がいる。その結果、患者の医療費は服用前によりも膨らんでしまった。そうした状況を改善するための具体策がまとまった。汎用薬で使用制限 2月21日。厚生労働省は、高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループで、「高齢者の医薬品適正使用の指針」の総論編案を公表した。65歳以上の高齢者の薬物療法を適正化することを目的に、診療や処方の際の基本的な留意事項をまとめた「包括的ガイドライン」という位置付けだ。対象者は6...  厚生労働省が積年の課題としてきた高齢者の薬物療法の適正化がいよいよ本格的に進む。団塊の世代が、1人あたり医療費が格段に上昇する75歳以上の後期高齢者となるなかで、その抑制は喫緊の課題だ。薬剤使用を控えればダイレクトに医療費を抑えられる。 また、医師が野放図な薬物療法を行ったため、副作用を発症した、あるいは骨折・転倒で寝たきりとなった患者がいる。その結果、患者の医療費は服用前によりも膨らんでしまった。そうした状況を改善するための具体策がまとまった。汎用薬で使用制限 2月21日。厚生労働省は、高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループで、「高齢者の医薬品適正使用の指針」の総論編案を公表した。65歳以上の高齢者の薬物療法を適正化することを目的に、診療や処方の際の基本的な留意事項をまとめた「包括的ガイドライン」という位置付けだ。対象者は65歳

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence