医薬経済オンライン

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製薬業界「周回遅れ」のロビー強化

すでに薬価は次の自然増抑制の拠り所に

2018年3月1日号

「製薬(業界)の主張は聞かなくてもだいたいわかる。いつも同じだからね。特許期間中の新薬が評価されないと、次のイノベーション投資の原資が確保できない、でしょ」 金融畑出身のある自民党議員のなかでは、ほぼ“念仏”化している。これこそ、まさに製薬業界のロビー活動が袋小路に入ってしまっていることを示す証左のひとつと言えないか。 2月15日、日本製薬工業協会が大阪市内で理事会を開催。その後の会見で製薬協は、政府の18年度薬価制度抜本改革に関して、業界側の考えを盛り込んだ「対案」を策定する方針を示した。 対象品目の絞り込みや企業指標の設定などで大幅に切り込まれた新薬創出・適応外薬解消等促進加算を筆頭に、一連の改革は「業界にとって不満が残る内容で、理解しがたい中身」という思いが、そこには込められている。 しかし、これを伝え聞いた政府関係者は大きく首を傾げる... 「製薬(業界)の主張は聞かなくてもだいたいわかる。いつも同じだからね。特許期間中の新薬が評価されないと、次のイノベーション投資の原資が確保できない、でしょ」 金融畑出身のある自民党議員のなかでは、ほぼ“念仏”化している。これこそ、まさに製薬業界のロビー活動が袋小路に入ってしまっていることを示す証左のひとつと言えないか。 2月15日、日本製薬工業協会が大阪市内で理事会を開催。その後の会見で製薬協は、政府の18年度薬価制度抜本改革に関して、業界側の考えを盛り込んだ「対案」を策定する方針を示した。 対象品目の絞り込みや企業指標の設定などで大幅に切り込まれた新薬創出・適応外薬解消等促進加算を筆頭に、一連の改革は「業界にとって不満が残る内容で、理解しがたい中身」という思いが、そこには込められている。 しかし、これを伝え聞いた政府関係者は大きく首を傾げる。「

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