医薬経済オンライン

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見るも無残な「新薬喪失加算」

狭い、戻らない、回収できない

2018年3月15日号

「看板倒れもいいところだ。趣旨にそぐわないまま制度化された」 ある内資大手製薬会社の薬価担当者は嘆息する。18年度薬価制度抜本改革は、首相官邸が睨みを利かせつつ、厚生労働省が行った。その目玉は、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の「ゼロベースでの見直し」だった。製薬業界は猛反発したにもかかわらず、その声は届かなかった。 対象品目については、収載時の加算(有用性加算や営業利益率の補正加算)適用品、一定の基準に該当する新規作用機序医薬品、その新規作用機序品収載から3年以内、3番手以内の品目などに限定した。これにより、16年度改定での823品目から560品目へと3割強減少する。 各社の屋台骨を支える製品が対象外となった。例えば、第一三共では抗認知症薬「メマリー錠」、抗RANKL抗体「プラリア皮下注」、抗血小板薬「エフィエント錠」、抗菌剤「クラビット... 「看板倒れもいいところだ。趣旨にそぐわないまま制度化された」 ある内資大手製薬会社の薬価担当者は嘆息する。18年度薬価制度抜本改革は、首相官邸が睨みを利かせつつ、厚生労働省が行った。その目玉は、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の「ゼロベースでの見直し」だった。製薬業界は猛反発したにもかかわらず、その声は届かなかった。 対象品目については、収載時の加算(有用性加算や営業利益率の補正加算)適用品、一定の基準に該当する新規作用機序医薬品、その新規作用機序品収載から3年以内、3番手以内の品目などに限定した。これにより、16年度改定での823品目から560品目へと3割強減少する。 各社の屋台骨を支える製品が対象外となった。例えば、第一三共では抗認知症薬「メマリー錠」、抗RANKL抗体「プラリア皮下注」、抗血小板薬「エフィエント錠」、抗菌剤「クラビット点滴

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