医薬経済オンライン

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技術革新と製薬会社の明日

再生医療商業化の課題

第90回 無駄にしてはならぬiPS細胞ストック

生島准

2018年3月15日号

「iPS細胞の商業化は他人の細胞で樹立した『他家iPS細胞』しか、考えられない」 こう企業関係者が口を揃える他家iPS細胞由来の再生医療が、今年続々と基礎研究から臨床研究のステージに進む。18年から19年にかけて少なくとも5件以上の臨床研究が始まる(表)。これに続いて、大日本住友製薬やヘリオス、メガカリオンなどが治験を開始する予定だ。大日本住友は今月、大阪・吹田市にiPS細胞の製造施設を完成、ドーパミン神経や網膜色素上皮細胞など4種類の他家iPS細胞製品の製造基盤を整えた。iPS細胞を使った再生医療商業化の号砲が鳴った。 iPS細胞の臨床研究は14年に自家iPS細胞から始まった。ヒトiPS細胞が世界で初めて京都大学iPS細胞研究所(CiRA)で樹立された07年当時、メディアを賑わせていた「iPS細胞によって拒絶反応の心配のない再生医療が可能とな... 「iPS細胞の商業化は他人の細胞で樹立した『他家iPS細胞』しか、考えられない」 こう企業関係者が口を揃える他家iPS細胞由来の再生医療が、今年続々と基礎研究から臨床研究のステージに進む。18年から19年にかけて少なくとも5件以上の臨床研究が始まる(表)。これに続いて、大日本住友製薬やヘリオス、メガカリオンなどが治験を開始する予定だ。大日本住友は今月、大阪・吹田市にiPS細胞の製造施設を完成、ドーパミン神経や網膜色素上皮細胞など4種類の他家iPS細胞製品の製造基盤を整えた。iPS細胞を使った再生医療商業化の号砲が鳴った。 iPS細胞の臨床研究は14年に自家iPS細胞から始まった。ヒトiPS細胞が世界で初めて京都大学iPS細胞研究所(CiRA)で樹立された07年当時、メディアを賑わせていた「iPS細胞によって拒絶反応の心配のない再生医療が可能となる」

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