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眺望 医薬街道

アドバンス・ケア・プランニングの推進

近藤正觀

2018年3月15日号

 団塊の世代全員が75歳以上となる25年には、年間死亡者は150万人、認知症の高齢者は700万人と推計されている。「人生の最終段階における医療の普及・啓発のあり方に関する検討会」は、終末期医療に関し、本人が意志を自由に示すことが可能な方式だとして「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)の導入を提唱した。 ACPとは、今後の治療やケアの希望を、本人や家族、医療職、介護職などが話し合うプロセスのことを指す。ACPは本人の意志が変わることを認めることから「繰り返す」ことが重要になる。話し合いの内容は記録し、書面で残すことも薦めている。病態が最終段階に至ったり、認知症になったりした場合の対応について、患者の意思を最大限に推定でき、治療方針の決定にも役立つとした。 今まで最終段階の治療は専ら医療職の考えが優先していた。とにかく延命するのだという使...  団塊の世代全員が75歳以上となる25年には、年間死亡者は150万人、認知症の高齢者は700万人と推計されている。「人生の最終段階における医療の普及・啓発のあり方に関する検討会」は、終末期医療に関し、本人が意志を自由に示すことが可能な方式だとして「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)の導入を提唱した。 ACPとは、今後の治療やケアの希望を、本人や家族、医療職、介護職などが話し合うプロセスのことを指す。ACPは本人の意志が変わることを認めることから「繰り返す」ことが重要になる。話し合いの内容は記録し、書面で残すことも薦めている。病態が最終段階に至ったり、認知症になったりした場合の対応について、患者の意思を最大限に推定でき、治療方針の決定にも役立つとした。 今まで最終段階の治療は専ら医療職の考えが優先していた。とにかく延命するのだという使命感

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