エンディングノート
内田春菊 漫画家、小説家、女優
第12回
2018年3月15日号
別れの会は「パーティーがいい」墓はいらないし、戒名は反対 一昨年に大腸がんの手術をして人工肛門になったけど、そんなに重い感じじゃないですから、死ぬかもしれないなんてまったく考えなかった。27歳のときに母と絶縁してから「もし自分が死んだら」と考えるようになって、普通には死について考えてますけどね。 親に虐待されて家出して、その後に漫画家になって……。母に謝ってもらいたかったのに謝らなくて、「お金をくれ」「実の親だからもっと金をくれ」と言うので、頭にきたから縁を切ったんですよ。そのことを税理士さんに話したら、27歳の頃はまだ子どもがいなかったから、「子どもがいないとどうしても(親に遺産が)行っちゃうかな」と言うので、だったら親に何をされたか小説にして恥をかかせてやれと思って仕上げたのが『ファザーファッカー』(93年、文藝春秋刊)だったんです。 15歳...
別れの会は「パーティーがいい」墓はいらないし、戒名は反対 一昨年に大腸がんの手術をして人工肛門になったけど、そんなに重い感じじゃないですから、死ぬかもしれないなんてまったく考えなかった。27歳のときに母と絶縁してから「もし自分が死んだら」と考えるようになって、普通には死について考えてますけどね。 親に虐待されて家出して、その後に漫画家になって……。母に謝ってもらいたかったのに謝らなくて、「お金をくれ」「実の親だからもっと金をくれ」と言うので、頭にきたから縁を切ったんですよ。そのことを税理士さんに話したら、27歳の頃はまだ子どもがいなかったから、「子どもがいないとどうしても(親に遺産が)行っちゃうかな」と言うので、だったら親に何をされたか小説にして恥をかかせてやれと思って仕上げたのが『ファザーファッカー』(93年、文藝春秋刊)だったんです。 15歳のと
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