HOLMES & VACCINE
新規抗がん剤開発の行方
第13回 ~ファーストペンギン~
コイツ・ドナン
2018年3月15日号
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、製薬企業による抗がん剤の開発動向に関して、英国で新たな推理を始めた。ドイツから来たワクチン博士の先輩で抗体医薬のスペシャリストであるマブ博士も会話に加わっている。久しぶりに顔を合わせた3人は、さっそく大腸がん領域を軸にして、がん治療の話を始めた。そのなかで中外製薬とヤクルト本社、日本化薬を取り上げてきた。大腸がん領域で見えてきたのは、併用療法では後発品の使用が進んでいるが、ホームズは販売する兼業企業の今後の先行きに懸念を示した。一方、ドイツ企業の兼業企業は「選択と集中」を実施しており、日本企業もその選択の時期に来ていると、ホームズは言った。そして中外の選択と集中を評価した。ホームズ的には、中外の選択と集中を「断舎離」と呼んでいる。 私は、ホームズが中外の話をする前に、最近話題の塩野...
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、製薬企業による抗がん剤の開発動向に関して、英国で新たな推理を始めた。ドイツから来たワクチン博士の先輩で抗体医薬のスペシャリストであるマブ博士も会話に加わっている。久しぶりに顔を合わせた3人は、さっそく大腸がん領域を軸にして、がん治療の話を始めた。そのなかで中外製薬とヤクルト本社、日本化薬を取り上げてきた。大腸がん領域で見えてきたのは、併用療法では後発品の使用が進んでいるが、ホームズは販売する兼業企業の今後の先行きに懸念を示した。一方、ドイツ企業の兼業企業は「選択と集中」を実施しており、日本企業もその選択の時期に来ていると、ホームズは言った。そして中外の選択と集中を評価した。ホームズ的には、中外の選択と集中を「断舎離」と呼んでいる。 私は、ホームズが中外の話をする前に、最近話題の塩野義製
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