医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

どんな製品で将来の売上げを創るのか

第132回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2018年3月15日号

 米国で2月下旬に大手PBMのプライム・セラピューティクス(非上場)が17年の外来薬剤費の動向を発表している。PBMの加入者数は毎年変動するため、その動向は全薬剤費と全利用数(調剤された処方数)をそれぞれ全加入者数で割った1人あたり単価と1人あたり利用数の伸び率の合計で示されている。プライムでは1人あたりの伸びが民間保険で▲0.2%、高齢者のメディケアで▲0.8%、低所得層のメディケイドで▲5.4%となり、すべてで減少した。これはリベートを差し引いた後の薬剤費で計算しており、米国では1人あたりの薬剤費が17年に初めて減少したことを意味する。 プライムは非営利の大手医療保険会社の外来薬剤費を管理しており、毎年の保険料の上昇率を抑えるため薬剤費の管理に優れているとされている。例えばメディケアの上位薬効では抗がん剤(外来の経口剤)が1位の糖尿病薬に次い...  米国で2月下旬に大手PBMのプライム・セラピューティクス(非上場)が17年の外来薬剤費の動向を発表している。PBMの加入者数は毎年変動するため、その動向は全薬剤費と全利用数(調剤された処方数)をそれぞれ全加入者数で割った1人あたり単価と1人あたり利用数の伸び率の合計で示されている。プライムでは1人あたりの伸びが民間保険で▲0.2%、高齢者のメディケアで▲0.8%、低所得層のメディケイドで▲5.4%となり、すべてで減少した。これはリベートを差し引いた後の薬剤費で計算しており、米国では1人あたりの薬剤費が17年に初めて減少したことを意味する。 プライムは非営利の大手医療保険会社の外来薬剤費を管理しており、毎年の保険料の上昇率を抑えるため薬剤費の管理に優れているとされている。例えばメディケアの上位薬効では抗がん剤(外来の経口剤)が1位の糖尿病薬に次いで多

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