安倍政権“転覆”後の社会保障
岸田氏、石破氏では消費税増税「道険し」
2018年4月1日号
「次の20年度診療報酬改定も安倍(晋三)首相で、(日本医師会は)横倉(義武)会長だろう」。つい1ヵ月前まで、医療関係者の誰もが疑わなかった構図が崩れる可能性が出てきた。学校法人「森友学園」への国有地売却決済文書改ざん問題で、第2次安倍政権発足以降、最大の危機を迎えている。報道各社の直近の世論調査では内閣支持率が軒並み急落し、30%台に落ち込んだ。いずれも「不支持」が「支持」を上回っている。安倍昭恵夫人の関与に耳目が集まるなか、首相官邸サイドは、あくまで「財務省の問題」という整理で事態の沈静化を図ってきたが、厳しい世論に晒され、政権自体の存立基盤が大きく揺らぐ。与党関係者は「これまでと大きく違うのは、麻生(太郎)さんにまで火の粉が降りかかっていることだ」と指摘する。麻生氏は、副総理兼財務相として5年にわたって政権の屋台骨を支えてきた安倍首相の...
「次の20年度診療報酬改定も安倍(晋三)首相で、(日本医師会は)横倉(義武)会長だろう」。つい1ヵ月前まで、医療関係者の誰もが疑わなかった構図が崩れる可能性が出てきた。学校法人「森友学園」への国有地売却決済文書改ざん問題で、第2次安倍政権発足以降、最大の危機を迎えている。報道各社の直近の世論調査では内閣支持率が軒並み急落し、30%台に落ち込んだ。いずれも「不支持」が「支持」を上回っている。安倍昭恵夫人の関与に耳目が集まるなか、首相官邸サイドは、あくまで「財務省の問題」という整理で事態の沈静化を図ってきたが、厳しい世論に晒され、政権自体の存立基盤が大きく揺らぐ。与党関係者は「これまでと大きく違うのは、麻生(太郎)さんにまで火の粉が降りかかっていることだ」と指摘する。麻生氏は、副総理兼財務相として5年にわたって政権の屋台骨を支えてきた安倍首相の盟友
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