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眺望 医薬街道

同一都道府県内の保険料是正を急げ

近藤正觀

2018年4月1日号

 18年4月から国民健康保険(市町村国保)制度が変更される。国保の保険者は市町村だったが、4月以降は都道府県も保険者に名を連ねることになった。国保加入者は15年3月時点で約3300万人。協会けんぽの3600万人に次ぐ加入者数だ。加入者平均年齢は51.5歳、高齢者の割合は37.8%、加入者1人あたり医療費は33.3万円にもなる。国保の構造的な問題は以前から指摘され、財政赤字の解消が叫ばれていた。 協会けんぽ・組合健保・共済組合などは、平均年齢が35歳前後であり、1人あたり医療費は15万円程度だ。若いうちはこうした被用者保険に加入しているが、皆保険制度の下では、退職を契機として国保に移行する必然性が存在する。 国保は皆保険制度の最後の受け皿として機能してきた。退職後は所得水準の低い加入者が多く、保険料の滞納なども題も生じるため、市町村国保は財政基盤が不安定と...  18年4月から国民健康保険(市町村国保)制度が変更される。国保の保険者は市町村だったが、4月以降は都道府県も保険者に名を連ねることになった。国保加入者は15年3月時点で約3300万人。協会けんぽの3600万人に次ぐ加入者数だ。加入者平均年齢は51.5歳、高齢者の割合は37.8%、加入者1人あたり医療費は33.3万円にもなる。国保の構造的な問題は以前から指摘され、財政赤字の解消が叫ばれていた。 協会けんぽ・組合健保・共済組合などは、平均年齢が35歳前後であり、1人あたり医療費は15万円程度だ。若いうちはこうした被用者保険に加入しているが、皆保険制度の下では、退職を契機として国保に移行する必然性が存在する。 国保は皆保険制度の最後の受け皿として機能してきた。退職後は所得水準の低い加入者が多く、保険料の滞納なども題も生じるため、市町村国保は財政基盤が不安定とな

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