平時医療体制の破綻に備える~電光石火こそ最良の有事医療~
バイオテロリズムとガス壊疽
第49回
愛知医科大学 非常勤講師 照井資規
2018年4月1日号
生物兵器による大量殺人をバイオテロリズムという。生物兵器に使用される微生物は、細菌、真菌ウイルス、リケッチア、原虫などのほか、それらが産出する毒素などが用いられる。そのなかでも、とくに伝播力や死亡率が高く、発生した場合に社会的影響が甚大となるものが選択される。 バイオテロには、攻撃後に一定の潜伏期間の後に患者が発生すること、その発症には個人差があり、当初はバイオテロであることが判明しにくいという脅威もある。 米国疾病予防管理センター(CDC)がとくに注意を払っている2大微生物は炭疽菌と天然痘だ。 これらは空気中での拡散により広範囲で多くの犠牲者を出す可能性がある。CDCではバイオテロリズムに用いられる生物・物質の分類を次の3つのカテゴリーに分類している。A 伝播力大B 伝播力中程度C 新興病原体 この3つの区別はAからCの順に生物兵器...
生物兵器による大量殺人をバイオテロリズムという。生物兵器に使用される微生物は、細菌、真菌ウイルス、リケッチア、原虫などのほか、それらが産出する毒素などが用いられる。そのなかでも、とくに伝播力や死亡率が高く、発生した場合に社会的影響が甚大となるものが選択される。 バイオテロには、攻撃後に一定の潜伏期間の後に患者が発生すること、その発症には個人差があり、当初はバイオテロであることが判明しにくいという脅威もある。 米国疾病予防管理センター(CDC)がとくに注意を払っている2大微生物は炭疽菌と天然痘だ。 これらは空気中での拡散により広範囲で多くの犠牲者を出す可能性がある。CDCではバイオテロリズムに用いられる生物・物質の分類を次の3つのカテゴリーに分類している。A 伝播力大B 伝播力中程度C 新興病原体 この3つの区別はAからCの順に生物兵器とし
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録