医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

抗がん剤で国内トップの存在

―中外、ロシュとの提携が武器に―

2018年4月1日号

中外製薬はスイス・ロシュグループの一員だ。日本ロシュと合併し、グループ入りしたのが02年。国内の医療用医薬品企業としての売上げ規模は8位、中堅としての位置付けの企業が、当時としては異色とも言うべき外資グループ入りだった。その後、業界ではさまざまな買収があったが、中外のように世界のトップ10に数えられる外資グループに加わったのは、万有製薬(現MSD)の米メルク傘下入り以外ない。しかも、万有が合弁企業から完全子会社になったケースと異なり、ロシュグループ入りを「戦略的アライアンス」と称したように、上場企業として自主独立経営を続けるユニークなものだった。17年はそれから15年を経過した節目の年だった。03年からはロシュグループと同じ12月期決算に、12年からは国際会計基準に変更しており、単純比較はできないが、この戦略的アライアンスが大成功だったことは実績で示... 中外製薬はスイス・ロシュグループの一員だ。日本ロシュと合併し、グループ入りしたのが02年。国内の医療用医薬品企業としての売上げ規模は8位、中堅としての位置付けの企業が、当時としては異色とも言うべき外資グループ入りだった。その後、業界ではさまざまな買収があったが、中外のように世界のトップ10に数えられる外資グループに加わったのは、万有製薬(現MSD)の米メルク傘下入り以外ない。しかも、万有が合弁企業から完全子会社になったケースと異なり、ロシュグループ入りを「戦略的アライアンス」と称したように、上場企業として自主独立経営を続けるユニークなものだった。17年はそれから15年を経過した節目の年だった。03年からはロシュグループと同じ12月期決算に、12年からは国際会計基準に変更しており、単純比較はできないが、この戦略的アライアンスが大成功だったことは実績で示され

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